【Mac版】Flutterの環境構築する方法を徹底解説

Mac環境にFlutterをインストールして開発環境を構築する方法を解説します。

はじめに

これからFlutterを使ってアプリ開発を始めたい方に向けて、Mac環境でのセットアップ手順をわかりやすくまとめました。Flutter SDKのインストールからXcodeの設定、iOSシミュレーターの準備まで、順を追って丁寧に解説していきます。

今回の解説では、AppleのMチップ(ArmベースCPU)を搭載したMacを使用するケースを想定しています。Intel Macとは一部手順が異なるため、Mチップ特有の注意点も含めてご紹介します。

動画解説版

「Command Line Tools for Xcode」のインストール

「Command Line Tools for Xcode」をインストールする手順は以下のとおりです。

① ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

$ xcode-select --install

② 「xcode-select: note: install requested for command line developer tools」というメッセージとダイアログが表示されます。ダイアログの「インストール」ボタンを押します。

③ 同意事項のダイアログが表示されるため、内容を確認した上で「同意する」ボタンを押します。

④ インストールが完了すると以下ダイアログが表示されます。

【Mac】Command Line Tools for Xcodeのインストール
Macで「Command Line Tools for Xcode」をインストールする方法について初心者向けに解説します。

Homebrewのインストール

Homebrew(読み方:ホームブルー)は、macOS、Linuxで動作するパッケージ管理システムの1つです。パッケージ管理システムとは、パッケージのインストール、更新作業等を効率的に一元的管理するものです。

Macでhomebrewをインストールする手順は以下のとおり。

① ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。(Xcodeのコマンドラインツールをインストール)

xcode-select --install

② ターミナルで以下のコマンドを実行します。(Homebrew 本体をインストール)

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

③ 「/Users/ユーザー名/」内にある.zshrcファイルに以下のパスを追加します。なお、「.zshrc」は隠しファイルですので、Finder上でショートカット(Command + Shift +「.」)を実行し、隠しファイルを表示すれば見つかります。もし見つからない場合は「.zshrc」ファイルを新規作成してその中に記述します。

eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

④ 以下のコマンドを実行し、「.zshrc」ファイルの設定を即時反映させます。

source ~/.zshrc

⑤ これでインストール作業は終わりです。ターミナルを開き直して以下のコマンドを実行しエラーが出なければ成功です。

brew help

動画で見る

本ページの内容は以下動画で解説しています。

【Mac】homebrewをインストールする方法
homebrew(読み方:ホームブルー)をMacにインストールする方法についてまとめました。

補足

「.zshrc」ファイルのことがよくわからないという方は、以下の記事をご参考ください。

【Mac】「.zshrc」とは?場所はどこにある?見つからない場合はどうすればいい?
Macの「.zshrc」ファイルとは何か?場所はどこにある?見つからない場合はどうすればいい?について初心者向けに解説します。

HomebrewでGitをインストール

Gitは、プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムです。先程導入したHomebrewを使えば、簡単にMacへGitをインストールできます。

① Homebrewを使って、MacにGitをインストールするには以下のコマンドを実行します。

brew install git

② 以下のコマンドを実行し、Gitのバージョンが表示されたらインストール成功です。

git --version

動画で見る

本ページの内容は以下動画で解説しています。

【Mac】HomebrewでGitをインストールする方法
HomebrewでMacにGitをインストールする方法について紹介します。

Flutter SDK のインストール

① 公式ページ(https://docs.flutter.dev/install/manual)を開きます。

② 「macOS」 ボタンをクリックします。

③ 「Download the Flutter SDK bundle」 という見出しの少し下にある「flutter_macos_arm64_3.38.6-stable.zip」ボタンをクリックします。ZIP ファイルのダウンロードが開始されるので、終わるまで待ちます。

④ ダウンロードが完了したら、 zip ファイルを解凍し、flutter フォルダを任意の場所に配置します。
(例:ホームディレクトリ直下なら「/Users/ユーザー名/flutter」)

~/.zshrcファイルに以下を追記します。(flutter/bin のPATHを追加)

export PATH="$PATH:[flutterフォルダが格納されているディレクトリ]/flutter/bin"

【例】
export PATH="$PATH:/Users/ユーザー名/flutter/bin"

⑥ ターミナル上で以下のコマンドを実行し、flutterのバージョンが表示されたらインストール成功です。

flutter --version

Xcode のインストール

iOS アプリを開発する場合、Xcode のインストールが必要です。

① Mac の App Store を開きます。

② 検索欄に「Xcode」と入力し、表示された Xcode を選択します。

③ 「入手」→「インストール」をクリックします。
 ※サイズが非常に大きいため、ダウンロードに時間がかかります。

④ インストール完了後、Xcode を起動します。

⑤ 初回起動時に追加コンポーネントのインストールを求められるので「Install」を選択します。

⑥ ライセンス同意画面が表示されたら「Agree」を選択します。

⑦ 以下のコマンドを実行し、Xcode のコマンドラインツールが正しく設定されているか確認します。

sudo xcode-select --switch /Applications/Xcode.app

⑧ iOS シミュレーターを使用する場合は、Xcode を開き「Window」→「Devices and Simulators」から確認できます。

Android Studio のインストール

続いて、「Android Studio」のインストールを行います。

① 公式ページ (https://developer.android.com/studio?hl=JA) を開きます。

② 「Android Studio ○○ をダウンロード」をクリックします。

③ 利用規約画面が出てくるので、下にある「上記の利用規約を読んだうえで利用規約に同意します。」にチェックを入れ、
 その下の「ダウンロード」ボタンをクリックします。

④ ダウンロードした dmg ファイルを開き、Android Studio を Applications フォルダにドラッグします。

⑤ Applications フォルダから Android Studio を起動します。

⑥ 「Next」を選択します。

⑦ 「Standard」を選択し「Next」をクリックします。

⑧ 「Finish」を選択すると、必要なコンポーネントのインストールが始まります。

⑨ インストール完了後、Android SDK やエミュレーターの設定が自動で行われます。

⑩ 設定が完了したら、再度以下を実行して確認します。

flutter doctor
【Flutter】ライセンス承認できていない場合の対処
Flutterでビルドした時のエラーメッセージ「Some Android licenses not accepted」の対策方法について紹介します。

Android toolchain関連の設定作業

① Android Studioを起動します。

② 「More Actions」→ 「SDK Manager」をクリックします。

③ 左サイドメニューから「Languages & Frameworks」→「Android SDK」をクリックします。そして、「SDK Tools」タブをクリックし、「Android SDK Command-line Tools」にチェックを入れて「Apply」をクリックします。

④ 「Android SDK Command-line Tools」のダウンロードが開始されますので、完了したら「OK」をクリックして閉じます。

⑤ ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

flutter doctor --android-licenses

⑥ 何度か質問されるので全て「y」を押して同意していき、完了します。

⑦ 「flutter doctor」を実行し、Android toolchain関連の設定が完了状態になっているか確認します。

Android StudioでFlutterプラグインをインストール

Android StudioでFlutterを用いてアプリを開発する場合、Flutterプラグインをインストールする必要があります。
インストール手順は以下のとおりです。

① Android Studioを起動します。

② 左メニューの「Plugins」を選択します。

③ 検索欄で「Flutter」と検索し、「Flutter」というプラグインの横にある「Install」ボタンをクリックします。

④ インストールが終わったらAndroid Studioを再起動します。

Android StudioでFlutterプロジェクトを作成

準備が整ったら、以下の手順でFlutterプロジェクトを作成し、デモアプリを実行してみましょう。

① Android Studioを起動します。

② Android Studio のメニューから 「New Flutter Project…」をクリックします。

③ 「Flutter」を選択します。

④ 「Flutter SDK path」にFlutter SDKのパス(環境変数のパスより1つ上)を入力します。
(例:「/Users/ユーザー名/flutter」)

④ 「Next」をクリックします。

⑤ 作成するプロジェクトの各種設定を入力し、「Finish」をクリックします。

設定項目 内容
Project name Flutter プロジェクト名
Project location Flutter プロジェクトの保存場所
Description Flutter プロジェクトの説明文
Project type Flutter プロジェクトの種類
Organization プロジェクト作成者のドメイン
Android language
iOS language
AndroidおよびiOS使用する言語
Platforms アプリ開発したいプラットフォームを指定

⑥ これで新規プロジェクトが作成されました。
作成されたプロジェクト内のソースコードは、デフォルトでデモアプリが記述されていますので、試しにシミュレータで動かしてみましょう。

⑦ Android Studio 画面右上の実行デバイスを指定するところから、「Open Android Emulator」をクリックします。

⑧ シミュレータが起動したら、Android Studio 画面右上の「▶︎」を押して実行します。

⑨ デモアプリが起動すれば、動作確認は完了です。

Androidエミュレータを入手してデバック

Android StudioでFlutterプロジェクトをデバックする際、Androidエミュレータ上で動作確認したい場合、以下の設定作業が必要となります。

① Android Studioを起動します。

② Android Studio のメニューから 「More Actions」 > 「Virtual Device Mangager」をクリックします。

③ 「Create virutal device」をクリックします。

④ 好きなデバイスを選択して「Next」をクリックします。

⑤ 好きなsystem imageの横にあるダウンロードアイコン(⇓)をクリックしてダウンロードし、「Next」→「Finish」をクリックしま

⑥ あとは、Flutterプロジェクトを開き、画面右上の実行デバイスを指定するところから、作成したデバイスを選択します。

⑦ シミュレータが起動したら、Android Studio 画面右上の「▶︎」を押して実行します。

Launching lib\main.dart on sdk gphone64 x86 64 in debug mode...
Running Gradle task 'assembleDebug'...
The IDE has detected Microsoft Defender with Real-Time Protection enabled. It might severely degrade IDE performance. It is recommended to make sure the following paths are added to the Defender folder exclusion list:    C:\Users\XXX\AppData\Local\Android\Sdk   C:\Users\XXX\AppData\Local\Google\AndroidStudio2024.2   D:\sample1  If you previously excluded them either automatically or manually, please select "Ignore for this project". Note: running "Automatically" will ask for administrative privileges

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